今年度2024年度の秋冬COVID-19ワクチン接種について予習しておきます。まとめだけ見たい場合は最後に表にまとめています。
クリニック側の視点で変更点や金銭面を確認してみました。変更内容や社会情勢的にも接種患者数は減ると思われ、的確なワクチン数確保のためにも各情報を確認して頂きたくまとめてみます。
変更点
2024年4月1日以降、新型コロナワクチン接種は「特例臨時接種」から「B類疾患の定期接種」となり、インフルエンザ予防接種と同様の扱いになる。
定期接種は一部自己負担金はあるが補助対象となり、任意接種は自費となる。
現状分かっている制度
・定期接種の対象者:65歳以上、60-64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能、HIVによる免疫機能障害で身障者1級程度の障害のある方
・概ね2024/10月 〜 2025/3月 に1回行う
・9月下旬に予診票が発送される予定(自治体による)
費用
定期接種の場合
・メーカー各社の希望小売価格(非公開だが11600円程度)+手技料3740円 = 15300円程度
補助金:国の助成金8300円
→標準的摂取費用は7000円となる
→これから自治体の補助金を引いた額が患者負担額になる
・一部自己負担発生(自治体によって金額は変動あり。3500円と記載の自治体もある)
任意接種の場合
本来の自己負担額は上記計算のもと、15300円程度とされている
令和5年度まで | 令和6年度から | ||
接種の分類 | 特例臨時接種 | 定期接種(B類疾病) ※高齢者インフルエンザと同様 | 任意接種 |
予防接種法上の根拠 | 感染症法等改正法附則第14条第1項の規定により、予防接種法第6条第3項の接種とみなして実施 | 予防接種法第5条第1項 | 規定なし |
目的 | 重症化予防のため | 重症化予防のため | 任意 |
対象者 | 生後6ヵ月以上の方 | ・65歳以上の高齢者 ・60歳以上65歳未満の方で、心臓、じん臓もしくは呼吸器の機能またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に身体障害者手帳1級程度の障害がある方 | ・左記以外の方 ・左記の方で、定期接種の時期や回数以外に接種を受ける場合 |
接種時期・接種回数 | 令和6年3月31日まで | 秋冬に1回 | 任意 |
費用 | 無料(全額公費) | 原則、一部自己負担あり (金額等は自治体次第) | 全額自己負担 (目安は15,300円程度) |
その他
当院ではインフルエンザワクチンとコロナワクチンは同時接種しておりません。まず管理が煩雑になりエラーの元になるためです。今年からは特にコロナワクチンは打たないという人も出てきますので、この人は片方、この人は両方とやってると煩雑になってしまいます。
また、同時接種が問題ないというエビデンスは出ておりますが、グループ内の他院で同時接種後に状態悪化した方がいたのも懸念されたためです。
あとは、所属自治体のページをよく確認しないといけませんね。助成金の書類とか都道府県単位で統一してくれれば助かるんですけど、、、
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