2024年10月より在宅医療でのマイナ保険証認証においては暗証番号入力しなくても認証ができるようになりました!これは助かります。
従来は暗証番号が分からないから使えない、3回間違えてしまうとロックがかかるため使えなくなる、暗証番号を覚えられないからそもそも作りたくない、という高齢者が多かったです。当院もなかなか認証作業が進まずに困っておりました。
そもそもマイナンバーカードは暗証番号不要のタイプもある
マイナンバーカードには暗証番号を設定しないで作成する『顔認証マイナンバーカード』があります。暗証番号が必要なサービスは使えなくなるわけですが、高齢者は正直保険証としてくらいしか使い道はなかったと思われます。
利用できるサービス
・健康保険証としての利用
・券面の顔写真や記載事項(氏名、住所、生年月日、性別等)を用いた本人確認書類としての利用
利用できないサービス
・各種証明書のコンビニ交付
・マイナポータル
・確定申告やふるさと納税など暗証番号の入力が必要なサービス
2024年9月までは在宅医療では『顔認証マイナンバーカード』の場合はそもそも認証できないという状態でした。
それが、『マイナンバーカードの顔写真と利用者の顔が同一であるかを医療関係者等が目視により確認する方法』、要は本人のものならそのままスマホにかざすだけで認証できるようになったのです!
設定方法
- マイナ資格確認アプリ、をダウンロード
- 機関コード10桁 これは普段から使うことがあるので把握しているかと思います。
- ID、パスワード: 資格認証アプリログイン用のID、パスワードはオンライン資格確認を院内に設定する際に入手しているはずです
- アクティベーションコード
マイナンバーカードを認証するスマホ1台ごとに発行が必要な12桁の数字。
院内のオンライン資格確認用の設定されたパソコンで、オンライン資格確認等システムにログインする。
[メニュー]の《マイナ資格確認アプリ管理》から《アクティベーションコード管理》をクリック。
アクティベーションコード発行のところの、『発行』ボタンを押すと12桁の数字が作成される。
10分くらいは使えないので、10分くらいしたらスマホのマイナ資格確認アプリに入力して登録完了。
これで暗証番号を入力しなくてもマイナンバーカードの保険証認証作業ができます。
さいごに
マイナンバーカードを作っていない方 → 暗証番号のいらない『顔認証マイナンバーカード』でいいから作ってねと声かける
マイナンバーカードがあるけど暗証番号不明 → 分からなくても現物があればOK
マイナンバーカードを家族が持っている → 診察時に暗証番号入力のために来てもらわなくて良くなった。ここが1番大きい改善点に感じます。施設なら数日くらいなら預かってくれるか交渉もありかも。
これで相当にハードルは下がりました。中には暗証番号が必要なことを告げると、認知症の被害妄想のため疑心暗鬼になる方もいらっしゃいました。
これで医療dx推進体制整備加算1を取れる可能性も出てきたかと思います。あとはアプリ、システムにエラーがないことを祈るばかりです。