当院でも検討している「在宅データ提出加算」について記録していきます。
月1回、50点になります。
決まった形式で国に在宅関連データを提出するから、その分50点がつくという制度です。国がビッグデータを活用できるように50点つけるから入力よろしくね!という感じです。
外来とリハビリのバージョンもありますが、我々在宅医療を行うものは在宅関連だけ入力すれば良いです。
2024年度から追加になった事
①「5月から7月の訪問診療回数が 2,100 回を超える場合は、次年の1月までに在宅データ提出加算の届出を行うこと」となっているため、規模の大きいクリニックはむしろ義務になっていきます。
②単一建物診療患者数も入力が必要になった
入力内容(在宅データの場合)
基本的な入力項目を記載していきますが、これは電子カルテ側が対応していないととても作っていけないと思います。毎月の入力が必要な項目がありますし、そこまで厳密なupdateを求められることは無いようですが、カルテを情報更新して、在宅データ一覧のファイルも更新してというのは現実的ではありません。当院のカルテは8割は自動作成してくれますが、必須項目なのに対応していないのが1項目、必要があれば入力する項目は2グループ項目対応していません。これが現在問題となってて、、、、どうしよう、、、、
- 以下は在宅に限らず必須項目
基本情報系統;施設コード、データ識別番号、受診年月
外来・在宅・リハ 共通項目;生年月日・性別・郵便番号、身長・体重(体重は小数点第1まで)、喫煙歴、認知症高齢者の日常生活自立度、要介護度、主病名、入院状況(有無、傷病名)、終診情報(死亡の場合は傷病名も)
- 以下は在宅に限定して記載してます
在宅情報;必須のものは○、適応ある場合は入力するのは▲となります。
①○在宅を始めた年・療養場所 → これは初診日と現在の療養場所(居宅・サ高住など)を入力
②▲訪問診療開始前の往診日、または外来受診日
③○訪問診療日、単一建物診療患者数
④▲訪問看護日 → これ毎月末に訪問看護さんに確認取っていられないと思うんですが、、、
⑤○訪問した際の主病名
⑥▲救急受診日、救急搬送だったかどうか、転帰 → これも結構な手間ですよね。カルテ文章には記載、メモ残していますが、自動で電子カルテがデータ提出してくれるわけではありません。自動で反映してもらうには電子カルテ側のアップデートが相当労力が必要です。
⑦▲入院の状況 → 当院で使用している電子カルテには入院情報を入れる欄があるので、それを自動反映してくれることに期待して、アップデート待っています、、、
⑧▲短期入所の利用状況 → これも⑦と同様入力欄はあるので電子カルテ側のアップデート待ち。
⑨▲往診日・状況 → 日付と往診理由となった傷病名。これは電子カルテが対応済み
⑩⚪︎患者情報;バーセルインデックス、ストーマ有無、便の硬さ(ブリストルスケール)、尿カテ有無など、褥瘡(DESIGN-R)、低栄養評価(低栄養、嚥下障害、経管・経静脈栄養)、
⑩▲癌について(病名、ステージ、NRS)
入力に際して気になったこと
・数値などが分からないとき:電子カルテで入力する際に、まだ初診間もなくだったり認知症のためいろいろと情報が分からない事があります。電子カルテ上で選択式じゃない項目は空欄にすると入力完了しないためどうしようかと、、、
→ 調べてみたところ、だいたいは0を入れると良いようです。郵便番号→0000000。身長・体重→000。喫煙本数・年数→000。在宅療養を始めたのが2024年だけど何月か不明→202400。など
・体重は50kgではなく50.0と入力する、小数点1位まで必要あり
・翌月になってから患者の死亡が判明した場合、提出済みの先月分の在宅データを遡って入力修正は必要無いとのこと
・以下の図のように往診してない月は提出不用、退院した月は提出必要
・バーゼルインデックスは私はいつもHOKUTO アプリで確認しています。よろしければ医師登録時に招待コード「NQ57Y」をご入力ください。
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