訪問診療には狭い道も多いので軽自動車で移動していきますが、持ち物はたくさんあります。診察上ではないところで役立つアイテムを紹介していきます。
ガジェット系
- パソコン
電子カルテを開くために必須アイテムです。当院はsimカード搭載可能なタイプを用いてるので、その他にいろいろ持っていかなくても通信が可能にしています。
大きさは小さめ、軽めが良いでしょう。ケースは付けていませんので落としてしまった時にはヒヤヒヤしてしまいます。一日中はバッテリーは持たないので何かしらバッテリー対策は必要です。
- iPad
医師はパソコンで、看護師や診療アシスタントはiPadを持ち運んでもらっております。写真のカルテ取り込みと言う点で圧倒的にパソコンに勝ります。患者の患部の写真取り込みや、処方箋の修正後写真を撮影してあとで修正などカメラの利用場面は毎日必ずあります。
iPadはバッテリーが1日持つので充電対策は不要です。また、ケースが手に入りやすいため透明ケースを装着しています。
Wi-Fiタイプなら業務スマホか医師のパソコンからテザリング運用が必要になります。お金が問題なければセルラータイプにしましょう。ちなみに最新のiPadである必要は全くありません。
医師もiPadを使用し一体型になる外付けキーボードで運用を一度行いましたがメリット少なく諦めました。ESRのものが角度がロックされて左手で空中でパソコンを持ちながら右手で入力ができて良かったのですが、パソコンと同じ重さになること、iPadとキーボードそれぞれ入力が必要だったこと、施設で15人くらいタブを開くのがパソコンよりも大変なことになどから中止に至っています。純正のキーボードは高いですし、角度がロックされないのでそもそも空中で片手持ちするのが難しいです。
- 業務用スマホ
主な用途は訪問先との電話、LINEでのクリニックとの連絡、マイナ保険証の認証作業、iPadへのテザリングです。それ以外はiPadと用途がかぶっています。できる限りクリニックに鳴る電話は減らした方がストレスが少ないので、急ぎでなければLINEで業務連絡をしてもらっています。
- 車載充電器
パソコンの充電が可能なusb-cタイプの充電器を使用しています。モバイルバッテリーでは充電忘れの可能性があるため、シガーソケットから充電するタイプが良いでしょう。パソコンの電源がなくなることは致命的ですので必須アイテムです。
- モバイル扇風機
車載用に購入し据え置きにしています。夏場は必須です。狭い道路を通ることも多く軽自動車での往診となりますが、軽自動車はどうしてもエアコンが弱いです。居宅をたくさん回る日は頻回に乗り降りするのですぐに車内は暑くなってしまいます。そして患者宅もエアコンをつけてくれない認知症患者が多いです。
私はパソコン同様にUSB-Cで充電式のものを購入しました。
- ATOK (アプリ)
これはアプリになりますが、入力支援ソフト、変換支援アプリは私としては必須であり、学生の頃からずっと使用してきました。医療関連は特殊な変換が多く、薬品名も多く、誤変換に時間を取られるのは非常に時間を無駄にします。ATOKでなくてもいいのですが、何かしらのソフトは是非導入しましょう。
医学用語という点ではDMiMEを導入するか、ATOKの医療辞書を購入するか、通常のATOK契約を利用しつつひたすら覚えさせるかかなと思います。
身につけるもの
- ネックストラップ
私はネックストラップに消毒液、名札、自分のスマホをつけて行動しています。ポケットに入れても問題ないですが、診察中はパソコンを持つため左手が塞がっていることが多く、片手ですぐに使えるようにこの形にしました。
- 消毒液ボトル
100均のボトルに消毒液を入れて、カラビナ付きのペットボトルホルダーでネックストラップに接続するようにしています。在宅医療では病院ほど手指消毒の意識は高くなさそうですが、標準的感染予防策は常に継続していきましょう。
- クロックス
病院ではクロックスは怒られるかもしれませんが、訪問診療では頻回に靴を着脱することになります。圧倒的にサンダル、クロックスの方が楽ですし時間短縮にもなるので土砂降りの雨でなければ必須ですね。
- 名刺入れ
新規患者さんには名刺を渡しますが、細かくてわからないので、裏面に大きくひらがなの名前を印字したものを作ってもらいました。私は顔つきのは気が引けて使ってませんが、営業という意味では顔つきが良いでしょう。
その他
- 座席収納
飲み物、書類、小物などいろいろと物を置きながら、乗車中にパソコンで入力作業をしていく必要があります。膝上にパソコンを置くためのクッションもありますがそもそも邪魔です。私は最終的にEXCEREYというブランドのシートバックポケットと呼ばれる物を選びました。軽自動車で収納装備が貧弱なので、これをつけて作業効率を上げています。
- クッション
長時間の乗車は腰痛のもとです。何かしらクッションがあると緩和になりますので、自分に合うタイプを購入してはいかがでしょうか。
上記はパソコン以外は全て実際に使用している商品です。(使用中パソコンは現在廃盤となったため、、、)
無くても困らない者もありますが、買うなら最初に買った方が良いものばかり。ぜひ参考にして下さい。